
さくらは実家で暮らしている14歳のゴールデンレトリバーです。
私が高校2年生のときに我が家にやってきた、食い意地のはったとってもやさしい女の子です。
先週、そのさくらが重大な病気を抱えていることが判明しました。
獣医さんによると、この夏は越せないのではないか。ということでした。
この世から、果てしなく愛らしく、どこまでもやさしい、さくらがいなくなるかと思うと
さみしくてさみしくてさみしくて、涙がひとりでに流れ落ちていました。
いつか、私たちより早く旅立ってしまう。
さくらが10歳を過ぎたころから、確実にやってくるその日を恐怖していましたが
私が実家に帰ると、変わらず狂喜してくれるさくらを見ると、恐怖も吹き飛んでいました。
今回帰省するまでの1週間、さくらがどんな状態か、どう過ごしているのか、分からなく
なかじの2泊3日の台湾出張もあって、無闇に落ち込み、だらだら泣いて過ごしていました。
土曜日に実家に帰ると、もう地面を蹴ることができない前足をかばいながら
3本足でヒョコヒョコと、でもいつも通り狂喜して迎えてくれました。
その健気な姿に本当に胸を打たれました。
たった5分狂喜しただけで、15分はゼイゼイ、ハァハァいってしまうのに
相変わらず全力で全身で、私の帰宅をよろこんでくれるさくら。
なみだ目でさくらを見ていると、心配するかのように私の目をまっすぐ見つめるさくら。
さくらは死をおそれない、手加減なしに懸命に生きている。
それに引き換え、私はまだ来ていないものをおそれている。
自分の軟弱さにうんざりしてしまう。
私たちが帰るときも、いつも通り玄関まで見送りにきてくれました。
隙あらば玄関から飛び出してやろうと、企みながら。
私はすっかり嬉しくなって、帰路につくことができました。
今度帰省するときは、とびきりのおやつを持って帰ろう。
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